お二人様と豆柴〜40代からの終活〜

豆柴と暮らすお二人様の終活日記

御立岬公園

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御立岬公園は熊本県の芦北郡にある。八代海を臨む海水浴場のある公園だ。

熊本市内から今回は高速道路を使わずに下道を通り、車で約1時間40分程だった。夫婦共に初めて行く場所で、カーナビを見ながらようやく辿り着いた。

もう8月も終わる時期だからか、途中の道でほとんど観光客の様な人も車も見かけず、「本当に海水浴場は開いているのか?」と不安になった。

 

公園に到着すると、約200台分の駐車場がありそこには数台の車が停まっていた。(後に海水浴場に一番近い駐車場もあり、そこにみんな車を停めていた事がわかった。)

 

管理棟に入ると、公園内の施設案内がズラリと壁に展示されており、思っていたより広く充実したレジャーランドだとわかった。今回の目的でる海水浴場の他に、ゴーカート場、テニスコート、スーパースライダー、コテージやログハウスもあるキャンプ場、温泉センターやレストランもあり、一日中ここで過ごせるボリュームだ。

 

小さな手さげに飲み物を入れ、帽子をかぶり海水浴場までの道を歩く。公園に到着するまでの山道でも見かけたが、桜の木が道沿いにたくさん植えられている。夏の今はもちろん花は咲いていないが、春になったら装いを変え、春の楽しみも与えてくれる場所なのだなぁと想像しながら歩いた。パンフレットによると、1300本のソメイヨシノのほか、サツキやツツジも植えられており春は花見の名所として紹介されていた。園内の道路も綺麗に整備されていて景色が美しい。

 

桜並木の道を下っていくと、海のにおいと共に人々の笑い声が聞こえてきた。木々の隙間から白い砂浜が見えている。どうやら海水浴場の最端に下りたようで、遠く奥の方まで砂浜が続いている。県下最大級のビーチで、砂浜の長さは約500mにも及ぶらしい。長さにも驚かされるが奥行きも広く、そこそこの人数が集まったとしても問題なさそうだ。綺麗に管理され、ほとんどゴミも落ちていない。白やピンクの小さな貝殻、海に洗われた流木が砂浜を彩っている。

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今回は泳ぎに来たわけでなく海を見に来たかったので、白い砂浜を靴のまま二人でゆっくり歩いてきた。久しぶりの砂浜のやわらかい感触。波打ち際へ行き波の音を聴く。海は穏やかで波は小さく満ち引きしていた。一時的に薄暗い雲に覆われ小雨もパラパラと降ったが、すぐにまた元の晴天にもどる。風は心地よく吹いてはいるが、照りつける夏の太陽に汗が噴き出す。砂浜の奥の木陰で休憩を取りながら、夏の海の景色を満喫した。

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次に私たちは、公園内の撮影スポットの一つであるシンボルタワーに車で向かった。管理棟の駐車場から数分の場所だ。家から持ってきたおにぎりを車の中で食べて少し休憩した後、高台のシンボルタワーに登る。山の上に建っているので360°の大パノラマを楽しめる。ここから見える海の景色は、鹿児島の出水から天草諸島、そして遠く長崎の島原にある雲仙普賢岳まで見渡すことができた。この日はよく晴れていたのでずいぶん遠くの景色までハッキリ見ることができた。夕日の美しいスポットとしても有名のようだ。

 

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そしてこのタワーには『愛のカギ伝説』というものが存在し、願いを込めてカギをかけると好きな人と結ばれるという伝説から、二人の名前と日付けを記した南京錠が専用のチェーンにたくさんかけられていた。ここ数年間のかけられたカギの数は毎年400個前後のようだ。

 

公園の麓には、道の駅「たのうら」がある。二人で物産館の棚を物色して回る。その土地ならではの手作り食品などはとても興味深い。地元の人のスーパー的な役割も担っているらしく、たくさんの人で賑わっていた。

 

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夏の陽射しに焼かれ、火照った体を冷房で冷ましながら車で帰路につく。帰り道は高速を走りスイスイと家へ向かう。こんな時期だが、どうしても二人で夏を体いっぱいに感じて楽しみたかった。その願いが叶ってほかほかした気持ちでこの日記を記す。

また来年もここへ来られることを願っている。